1986-05-20 第104回国会 参議院 大蔵委員会 第14号
したがいまして、通貨価値の維持と並んで信用秩序の安定を図ることが日本銀行の最大の使命でありまして、この使命を達成するために、常日ごろ金融機関の資金繰りその他経営動向の把握に努めますとともに、信用秩序の維持のために必要な場合には、最後の貸し手というような機能をやはり果たしていく所存でございます。
したがいまして、通貨価値の維持と並んで信用秩序の安定を図ることが日本銀行の最大の使命でありまして、この使命を達成するために、常日ごろ金融機関の資金繰りその他経営動向の把握に努めますとともに、信用秩序の維持のために必要な場合には、最後の貸し手というような機能をやはり果たしていく所存でございます。
また、日ごろ金融機関に対しまして内部留保ということを指示、指導してまいりましたのも、こういうときに備えてでございますので、このような経済情勢のもとにおいては、私企業としての限界までぎりぎり、健全な企業が金融の面だけで破綻することのないように指導してまいりたいと思います。
まあ私ども、常日ごろ金融機関に対しまして、健全な経営を行っている企業が、資金事情のために行き詰まるというようなことがあっては決してならない、ということをよく指導いたしているのでございますけれども、最近相場が円高になりましたのに伴いまして、私どもさらにその指導を強めているわけでございます。
一千万円を越える資金需要があるような業者、その中にはもちろん小ざな業者もあるかもしれませんが、大部分は大きな業者ではないかと思うのでありますが、そういう大口の業者になつて参りますと、日ごろ金融機関との取引もございますし、金融機関の資金の充実をはかる措置でひとまずは円滑に参るのではないか。